重賞攻略

【重賞攻略】ジャパンカップ

重賞攻略

こんにちは、ちゃんわです。

この記事では、東京競馬場 芝2400mの条件で開催されるG1、ジャパンカップについて解説しています。

以下の方におすすめです。

おすすめの方
  • ジャパンカップがどのようなレースになるのか予想するための参考情報が欲しい
  • 他のメディアでは紹介されていないジャパンカップのデータが知りたい
  • ジャパンカップでどのような馬を狙うのが良いか検討する材料が欲しい

それでは、早速解説していきます。

開催概要

開催情報

まずは開催情報についてです。

ジャパンカップ開催概要

基本の斤量は57キロ、牝馬は-2キロです。

3歳馬にもハンデがあり、牡馬は55キロ、牝馬は-2キロの53キロの出走となります。

開催状況

開催回は第5回の8(9)日目となっており、Cコースで開催される4日目となっています。

また、その年の東京開催の最終芝レースとなっており、10月初週から2ヶ月間に渡る連続開催の最後のレースとなっています。

そのため、Cコースの4日目と言えど芝の状態はかなり傷みが目立つ様になっており、4コーナーでは内を開けて直線に入るようなレースも多く見られるようになります。

開催日毎の芝レース情報

ジャパンカップの特徴

ジャパンカップは他のG1と異なり、外国馬が参戦する国際競争となっています。

フルゲート18頭は参戦する外国馬の数によって出走できる日本馬の数が少なくなります。

そのため、賞金が多い馬に出走権が与えられるので、ジャパンカップに出走できる日本馬は自然と出走する日本馬はハイレベルになります。

ジャパンカップに関するローテション

次に、各陣営がどのようなローテーションでジャパンカップに向かうのかを解説します。

ジャパンカップへの主なローテーション

ジャパンカップへのステップとなるレースは大きく分けて4種類あります。

G1常連組&海外組

国内のG1常連馬は基本的に天皇賞(秋)→ジャパンカップというローテーションが多くなります。

秋のG1戦線は大きく分けて4パターン

  1. 天皇賞(秋)→ジャパンカップ→有馬記念 : 国内G1を3戦するローテ
  2. 天皇賞(秋)→ジャパンカップ→香港国際競走 :JCのあと、香港を使う3戦ローテ
  3. 天皇賞(秋)→ジャパンカップ or ジャパンカップ→有馬記念 : 国内2戦ローテ
  4. 秋1戦→ジャパンカップ : ジャパンカップ目標ローテ

いずれにしてもジャパンカップは賞金も高く海外の強豪馬も参戦するために叩きで使うレースではないことは確かであるため、基本的には秋1戦以上使ってこのレースに向います。

国内では天皇賞(秋)から、海外挑戦の日本馬は凱旋門賞→ジャパンカップというローテの馬もいます。

また、海外馬はフランスの凱旋門賞やオーストラリアのメルボルンカップから参戦する馬も多いのが特徴です。

いずれにしても世界最高峰のレースで戦う馬が参戦するので相当レベルの高いレースになります。

3歳トップクラスの古馬挑戦

3歳のクラシック最上位の馬が古豪に挑戦します。

ダービーやオークスの春の東京芝2400mのレースで勝利した世代のトップ、秋華賞や菊花賞の秋のG1で本物の実力を見せつけた世代のトップが出走します。

3歳馬には古馬の斤量-2Kgという恩恵があるために有利であることは間違いなく、近10年でも3歳馬が多く馬券圏内に好走するケースが増えています。

秋1戦叩いてJC目標

天皇賞(秋)以外の秋のG2戦を使ってひと叩きしてジャパンカップに向かうというジャパンカップを最大目標とするローテーションです。

主に京都大賞典(京都芝2400m)、オールカマー(中山芝2200m)、アルゼンチン共和国杯(東京芝2500m)のような比較的長めの距離のレースを使ってジャパンカップへ向います。

天皇賞(秋)を使ってくるG1常連馬とは少し異なり、1戦目にG1仕上げにしなくて良いためジャパンカップへ向けてしっかり調整できる点がメリットです。

挑戦組

こちらの組は、他の組と比較すると1枚下に見られてしまうことがありますが、夏の上がり馬や、条件線を連勝で駆け上がってきて乗りに乗っている勢いのある馬が出走します。

レースでも人気薄になりやすく、マークもされにくいため、自分のペースでレースに参加できる点がメリットです。思い切った騎乗をしてくる騎手もいますし、奇をてらった作戦を実行することで他馬の想定展開を崩す事ができます。

そのため、展開がハマれば大穴を演出する可能性もある存在となります。

2012~2021年のステップレース

ステップレースとしては、天皇賞(秋)が大部分を占めており、京都大賞典、アルゼンチン共和国杯、秋華賞、海外G1といったローテが多いです。

ジャパンカップのレースの流れ

まずは2012~2021年のレースラップをグラフで見てみましょう

2012~2021年のレースラップ

すべて載せても少し見にくいので特徴ごとに分類してみます。

逃げ馬不在の前半スローペース(2013年,2021年)

まずは、2013年と2021年のレースについてです。

前半5Fが62秒台とG1の中ではかなり遅い部類に入ります。前半がスローペースとなるレースですね。

タイムだけを比較すると前半後半ともに大きなペースの違いはないように感じます。

しかし、ラスト3Fのタイムが明らかに異なります。これはどういうことなのでしょうか。

以下のグラフをご覧ください。

2013年、2021年のレースラップ

2013年と2021年で明らかに異なる点はこの1000m(5F)~1800m(9F)の動きです。

2013年は逃げ馬不在でエイシンフラッシュが逃げる形になりました。1400m地点まで終始ゆっくりのペースでした。そこからようやくヒットザターゲットが動きだしたことでレースが動き出しました。

しかし、ここまで各馬脚を溜められていたため、直線でよーいどんの競馬になってしまいました。したがって、上がりタイムは追い込み馬で33.5秒程度、先行馬でも34秒程度ですので、物理的に後ろの馬は前の馬に追いつきません。

そのまま先行馬がポジション有利で残る展開となりました。

2021年も2013年と同様に逃げ馬不在で、アリストテレスが逃げる展開に。前半の5Fはゆっくりとしたペースで流れます。

しかし、2021年はレースラップのグラフを見ていただいてもわかるように前半1000mが通過したところでキセキがまくり上げて他馬を引き離して逃げていきます。

5F目から急にペースが上がったために後方追走の馬は馬群から離されないようにペースが上がり、直線で上がりの脚を使う余力がなくなりました。

先行馬も急なペースアップのためポジションを確保するために脚を使ってしまいました。中団に構えていた馬が追走も余力も他馬より残るペースになったことで結果として上位に入選しました。

逃げ馬が不在のレースであるか、まくってくるような馬がいるかの2点を考慮に入れることで、どのポジションの馬を狙えばよいかが見えてくるお手本の2レースでした。

武豊騎手の芸術逃げ(2016,2017年)

逃げ馬でペースを作るのが非常に上手いと言われている武豊騎手が逃げた場合、このようなレースラップになりました。騎乗馬はどちらもキタサンブラックです。

キタサンブラック武豊騎手の逃げたレースラップ

2016,2017年ともほとんど同じ形のグラフになっているところもすごいのですよね。。。笑

注目スべき点は4~7Fのラップです。

逃げ馬のキタサンブラックは向正面で少しペースを上げて他馬より数馬身前でレースします。3~4コーナーで少しペースを上げて、ここで先行馬に脚を使わせてキタサンブラックに追いつかせます。

追いついたところでキタサンブラック自身がペースを上げることでキタサンブラック以外の先行馬を苦しい展開にさせます。

結果としてバテた先行馬~中団差し馬を追い込み馬が交わしていくというレースになりました。結果としてキタサンブラック以外の先行馬は破れて追い込み馬が上位に食い込む形となりました。

武豊Jの逃げるレースの場合、先行~中団の馬が苦しくなるようなペースメイクをするという点を考慮に入れると良さそうですね。

逃げ方による差し追い込み決着(2012,2015年)

2012年と2015年の逃げ方の違い

次は同じ「差し追い込み決着」でも、逃げ馬のペースメイクに違いが出る2つのレースを取り上げます。

2012年はビートブラック石橋脩騎手が、2015年はカレンミロティック蛯名正義騎手が逃げました。

2012年のビートブラックは道中少々乱ペースではあるものの、緩めることはなく淡々と逃げていきます。

8F目からペースを上げていく持久力勝負に持ち込んでいます。そのため、道中しっかり脚をためていた後方の馬が一気に押し上げて直線では伸びてくるというレースになりました。

一方、2015年のカレンミロティックは道中他馬を引き離して逃げていくものの、3~4コーナーでペースを落として自身の足を残すことに専念します。そこで他馬が追いついて馬群はかなり凝縮した形になりました。

結果として、先行馬と追い込み馬がほぼ同じ位置から直線ヨーイドンの形となったため、末脚自慢の追い込み馬が上位を独占する。という結果になりました。

逃げ馬の特徴で、「追走可能なペースを落とさない逃げ、貯め逃げ」の場合は差し追い込み決着を狙うのが良いでしょう

後半ハイペースの追走苦労→先行馬有利(2018年)

こちらの2つのレースは、キセキが逃げたかつアーモンドアイが勝利したレースです。

2018年はキセキ川田騎手が逃げる展開で、1000m通過が59.9秒で普通のペースでした。しかし、その後の1000mでじわじわとペースを上げることで他馬が追走に脚を使う状況を作り出しました。

結果として後方追走馬は中盤でなし崩し的に脚を使わされてしまい、溜めることができず直線は各馬バテバテの状態となりました。結果として相対的に前のポジションを取っていた馬が上位に入線するという結果となりました。

2020年のキセキ浜中騎手の逃げでは、序盤からハイペースで逃げていき前半1000mを57.9秒で通過し大逃げの形となりました。その後はペースが落ちていくものの他馬も自分の競馬に撤することで脚をため、直線では3頭の3冠馬が叩きあう激しいレースになりました。これは各騎手が逃げ馬がバテることを見越して自分の競馬に撤することで各馬が実力をしっかりと発揮できたレースとなりました。

逃げ馬の実力を見抜くことが大切で、3頭の3冠馬がぶつかる珍しいレースであったことから、参考外のレースかもしれません。

ペースまとめ

これまでのペースと結果をまとめると以下のようになります。

ペースの特徴と狙うべき馬のまとめ

以上となります。逃げ馬の実力と想定される逃げ方を考えると予想が面白くなるでしょう!

3歳馬の取捨について

3歳馬の取捨について確認します。

前半でも紹介しましたが、古馬の-2Kgで出走できるため3歳馬は斤量の面で非常に有利となっています。

しかし、実力最高峰の馬が集まるジャパンカップでは斤量が有利というだけで3歳馬が上位に来ることができるのかと言われるとそういうわけには行きません。

どのような3歳馬が上位に来ているのか確認していくことにします。

2012~2021年に出走した3歳馬

2012~2021年に出走した3歳馬の実績とその結果を詳細に見てみましょう。以下をご覧ください。

3歳馬の実績と結果

いかがでしょう。3歳馬のトップ実績でもなかなか勝つことは難しいですね。しかしながら近年は出走する3歳馬の成績がかなり良いことが伺えます。

これは、3歳で馬が完成に近づいていることも理由としてあるかもしれません。ですから、実績を持った3歳馬はジャパンカップでも対等に戦える可能性は高そうです。

ただし、条件としては3歳3冠レースで勝利していること(ほぼ勝利に等しい内容)、ジャパンカップまでで古馬と対等に戦えていることは最低でも必要そうです。

天皇賞(秋)組の取捨について

天皇賞(秋)から出走する馬の取捨について確認しておきましょう。

ジャパンカップでは、天皇賞(秋)からの臨戦過程が最も多く、この天皇賞(秋)組の取捨ができるとジャパンカップの的中にぐっと近づくでしょう。

天皇賞(秋)組の馬の確認ポイントは以下の3点です。

  • 距離の壁
  • 目標レース
  • 近走実績

順に解説します。

距離の壁

まずは距離の壁です。

天皇賞(秋)は2000mで開催されるのに対して、ジャパンカップは2400mで開催されます。この2000m→2400mの延長により距離の壁にぶつかる馬がいることを頭に入れておきましょう。

距離の壁がありそうなタイプは、「血統的にマイル寄り」「距離延長で掛かる癖がある」「スタミナよりもスピード型」などです。

古馬の場合は特に若いうちは3歳馬でも2400mを走れていても、成長とともに適正距離が変わる(本来の適正に近づく)ことがよくあります。この見極めは重要になるでしょう。

目標レース

次に、陣営含めたその馬の目標レースを陣営インタビューやコメントなどで確認しておきましょう。

例1)秋競馬でG2等のレースを叩きに使って天皇賞(秋)に向かった馬がいたとします。この場合、天皇賞(秋)が最大目標であったためにその前に1戦使ったと解釈することができます。その天皇賞(秋)で好成績を収められたのでジャパンカップも出走するというパターンもあるのです。この場合、天皇賞(秋)でピークに持ってきているために、ジャパンカップでそれ以上のパフォーマンスになる可能性は低くなります。

例2)休み明けで天皇賞(秋)→ジャパンカップの場合。こちらはジャパンカップが最大目標の可能性は高そうです。しかし、この後に有馬記念も控えているのか、香港国際競走が控えているのか、によっても状況は変わります。

ジャパンカップが目標レースに見える場合は、本当にそうなのか、その後のレースプランはどうなのか、という点を調査しておきましょう。

近走実績

これは競馬新聞を見るにしろ、その他の媒体を見るにしろ、多くの人が実施していることですので多くは書きませんが、近走の実績を確認しておきましょう。

例えば、古馬の中で天皇賞(秋)のような2000mのレースでは追走が苦しくなってきた。だから2400mに延長するジャパンカップで巻き返しを図る。という馬がいたとします。この場合、明らかにピークを超えており、衰えを感じさせる馬です。

ジャパンカップは距離が伸びるとはいえ1流の馬が集まっていますので、天皇賞(秋)から距離が伸びたと言っても大きく変わることは考えにくいです。むしろ天皇賞(秋)と同じペースで距離が伸びる過酷なレースになると考えるほうが自然でしょう。

となると、そのようなピークアウト気味の馬を狙うのは正直厳しいと考えられるわけです。

前走着外(大敗系)からの巻き返しについて

最後に前走着外から巻き返す、いわゆる穴馬になりえる馬の取捨についても調べてみましょう。

前走着外でジャパンカップで上位に来る可能性がある馬は以下のポイントを確認しましょう。

  • 不利
  • 距離
  • 馬場

不利

前走のレース中に不利がなかったかを確認しましょう。

不利とは、「レース中に他馬とぶつかって失速」「直線前の馬が壁になって抜け出せない」「ゲートで出遅れて本来の走りができなかった」などです。

JRAの公式サイトには、今までのレース映像が見れますのでそれを確認して不利がなければもっと着順が良かったのか、だったらジャパンカップでは巻き返し可能か。を検討しましょう。

距離

次は適正距離を確認しましょう。

前走で着外だったのは、その馬の適正距離に合っていなかったのではないか、と考えます。

前走では適正距離が異なるために力が出せなかった。適正距離に戻る今回は巻き返しが可能か。と考えます。

その馬の過去のレースからどのくらいの距離が適正なのかを確認してジャパンカップで巻き返しが期待できる馬を探しましょう。

馬場

最後に前走の馬場を確認しましょう。

例えば、前走は雨が降る重馬場で走りにくく負けてしまった馬がいるとします。その馬がジャパンカップでは良馬場想定であり、良馬場であれば巻き返しが期待できるかどうかを考えてみる。という方法です。

前走着外の理由が見つかり、今回のジャパンカップで巻き返しが期待できる馬がいれば、穴馬となり高配当をもたらしてくれる可能性がありますので、探してみてください。

まとめ

以上がジャパンカップを予想する上で大切なポイントでした。

最後にそのポイントをまとめておきますので、是非参考にしてください。

ジャパンカップ予想のポイントまとめ
  • ジャパンカップは10月から2ヶ月続く東京開催の最終レース
  • 日本馬だけでなく外国馬も集まるため日本場のレベルが非常に高くなる
  • ジャパンカップへの主なステップレースは「G1常連組&海外組」「3歳馬の古馬挑戦組」「叩いてJC目標組」「挑戦組」の4種類に分けられる
  • 天皇賞(秋)からの臨戦過程が一番多い
  • 逃げ馬の特徴、騎手の特徴からどのようなレースになるか、狙い馬のポジションを決める
  • 臨戦過程の多い天皇賞(秋)組の取捨はジャパンカップ的中への近道
  • 前走着外組の取捨で高配当をもたらす!吟味のポイントは「不利」「距離」「馬場」

以上、ジャパンカップの予想のポイントでした。

皆さんの予想の参考になれば幸いです。

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